はじめて海外通販を利用しようとするときってとても緊張しますよね。
- 英語できないけど、大丈夫かな?
- ネットで見つけた海外ショップ、安いけど詐欺サイトじゃないだろうか?
- 注文したものと別のものが届いたり、サイズが違っていたらどうしよう?
こんな不安を抱えながらの海外通販はとても怖いものだと思います。
何も知らずに海外のインターネットショップを利用すると、実際そんなトラブルにあってしまう可能性は低くはないと言わざるを得ません。
ただ、少しの予備知識と事前の下調べだけでそうしたトラブルに出くわす確率はグッと下がるので、必ず下調べをした上で海外ショップを利用しましょう。
ここでは海外通販をはじめて利用する方が気を付けるべきことを簡単にまとめています。
詳細については個別の記事で紹介したいと思うので、この記事を読んでいただき
「海外ショップはこうやって使うんだ」
「こうしたことに気を付けなければいけないんだ」
といったおおまかなイメージを持っていただけら幸いです。
ただし、どんなに注意してもトラブルには出くわします。それはショップや配送業者のミスであったり、こちらのミスであったりします。トラブルに出くわすとそれ相応の対応が必要で、中には泣き寝入りしなければならない事態も発生してしまいます。こうしたことは仕方がないことで、絶対にトラブルに出くわしたくないという方は、おとなしく国内のショップを利用しましょう。海外のアイテムをどうしても購入したいという場合には海外の購入代行といった方法もあります。そうした方法も検討した上で海外ショップを利用しましょう。
目次
海外通販に英語は必要?
英語が話せなくても海外ショップは利用できます。
日本語に対応している海外ショップも多いですし、Google翻訳を利用することで英語のみの海外ショップの利用もしやすくなってきているので、わからない英単語や英文を自身で調べられる程度のことができるなら、問題なく海外ショップを利用できると思います。
ただし、トラブルに出くわした際は注意が必要です。
トラブル対応は海外ショップの問合せ窓口に連絡することになりますが、こちらはほとんどの場合、英語でのやり取りになります。
ただ、連絡手段が電話のみではなく、メールやチャットでも可能な場合が多いので、ネットで英文を調べながらやり取りすればなんとかなる場合も多いです。
不安な場合、英語の話せる知人にお願いしたり、通訳サービスを利用することも1つの手ではないかと思います。
海外ショップの言語選択・Google翻訳の方法
グローバル展開している海外ショップでは多言語に対応しているサイトも多く、日本語で利用できるサイトもあります。
下の画像のように、メニューから言語・通貨を選択できる場合もあるので、探してみてください。
Google Chromeを使用している場合、右クリック→「日本語に翻訳」から外国語を日本語に自動翻訳してくれる機能が利用できます。
ぎこちない日本語に翻訳されることも多いですが、ニュアンスを掴むことができるので、管理人も初めて利用する海外ショップの利用規約やヘルプを参照する際によく使用します。
詐欺サイトの見分け方
はじめて利用する海外のインターネットショップのサイトを探す際、多くの方はGoogle検索等の検索エンジンを使用することが多いと思います。
しかし、検索エンジンの検索結果には数多くの詐欺サイトが含まれていることに注意が必要です。
こうしたサイトを誤って利用してしまうと、「注文しても商品が届かない」「ブランドの偽造品が届いた」といったことだけでなく、メールアドレスと利用頻度の高いパスワード、クレジットカードの登録情報を盗まれてしまう事態に陥ってしまいます。
そのため、海外ショップを利用する際はそのサイトが詐欺サイトでないか必ず確認する必要があります。
詐欺サイトの判別方法について、私が参考にしている方法が以下になります。
また注意していただきたい点として、「見た目で判断」は絶対にダメという点です。
正規のショッピングサイトのようなデザインの詐欺サイトは世の中に腐るほどあります。
また、正規サイトをコピーしてサイトを作成することも容易にできます。
そのため、詐欺サイトの判別は必ず以下の方法や信頼できる方法で行うようにしましょう。
ポイントサイトの利用
ポイントサイトとは、提携しているショッピングサイトを利用することでポイントを貯められるサービスを提供しているサイトのことです。
日本国内だとモッピーやちょびリッチ、ECナビといったサイトがこれに当たります。
海外ショップがポイントサイトと提携するにはポイントサイト側の審査に通過する必要があります。
そのため、ポイントサイトで紹介されている海外ショップが詐欺サイトであることはまずないと考えられるわけです。
海外ショップが使えるポイントサイトとしては「Ebates」「TopCashBack」「dubli」あたりが有名です。
また、楽天が運営している「Rebates」も数は少ないですが海外ショップと提携しているため、初心者の方にはおすすめです。
Trustpilot のレビューを確認
Trustpilotとは様々なショップのお客様レビューをシステムとして提供しているいわゆる口コミサイトです。
日本でいうと飲食店のレビューを提供している「ぐるなび」や「ホットペッパー」をイメージしてもらえるとよいかと思います。
ただ、Trustpilotでは店舗の紹介はほとんどなく、掲載している情報がほぼレビューのみとなっています。
Trustpilotで検索して評価の高いサイトは信頼性が高いサイトだと判断していいと思います。
逆にTrustpilotで評価がなかったり、評価が低いサイトは利用しないほうが賢明です。
Alexaランクの確認
AlexaランクとはAlexaという会社が提供しているウェブサイトのランキングのことです。
Alexaは独自にウェブ上のトラフィックを計測し、各ウェブサイトをアクセス数でランク付けしています。
詳細は省きますが計測方法の信頼性があまり高くないので、細かなランキングの差異にあまり意味はありませんが、利用しようとしている海外サイトが訪問者の多いサイトかそうでないかの判断をするためのデータを得ることができます。
Alexaランクが「No Data」だったり、あまりに低いランクのサイトは利用しないほうがよいでしょう。
サイトのSSL化、企業認証を確認
※Google Chromeを利用していることを前提にしています。少し技術的な話になりますので、読み飛ばしても問題ありません。
「http://」ではじまるサイトは危険
ウェブサイトを訪れる際、URLをいうウェブ上のアドレスを参照してそのサイトを訪問することになります。
ウェブブラウザの上部のバーからこれを確認することができますが、そのアドレスが「https」ではじまっているサイトは「SSL化されている」サイトとなります。
これが何かというと、ウェブサイトを閲覧する際にご自身のPCとウェブサイトのサーバーで通信する際に、その内容が暗号化されているということを意味しています。
インターネットショップを利用する際にはユーザー名とパスワード、クレジットカード情報等を入力する機会があると思いますが、「SSL化されていない」サイトでは、この内容が第3者に筒抜けになってしまっている状態と考えてください。
そのため、「SSL化されていない」サイト(「http://」ではじまっているサイト)は詐欺サイトである可能性が高く、利用しないようにしましょう。
企業認証のされているショッピングサイトは信頼度高
「企業認証って何?」と思われる方が多いと思いますので、まずは下記の画像をご覧ください。
ブラウザのアドレスバーの一番左に鍵マークと企業の英語表記が入っていることがわかると思います。
これが「企業認証SSL化されているサイト」になります。
複雑な話になるので非常に簡略化して説明になりますが、「訪問しているサイトが運営している企業の持ち物であるということを第3者の機関が証明している」ということを意味しています。
上の画像の例で説明すると、楽天市場は楽天株式会社が運営していますよね?
画像のURLは「https://www.rakuten.co.jp/」ですが、全く同じデザインの「https://www.rakuten2.co.jp/」というサイトが悪意のある誰かに作られてしまったとします。
その場合、デザインだけではどちらのサイトが本物の楽天市場かわかりませんが、企業認証のマークを確認することで「https://www.rakuten.co.jp/」のほうが楽天株式会社が運営しているということがわかり、「https://www.rakuten2.co.jp/」が偽物のコピーサイトであると判断できるわけです。
少し難しい話となりましたが、「企業認証のマークがはいっていると信頼性が高いよ」というお話になります。
また、小さなセレクトショップが運営しているような海外ショップでは企業認証のマークが入っていない場合もあります。
そのため、「企業認証のマークがはいっていない=詐欺サイト」というわけではないので注意してください。
海外通販にかかる費用 ~商品代金+送料+関税+手数料~
海外通販を利用する際に気を付けなければならないことは、ショップで表示されている価格以外にも費用が発生する点です。
以下の合計が総額になります。
商品代金+ショップ送料+関税(+手数料)
当サイトでは海外通販という呼び方をしておりますが、海外のショップから商品を購入するということは「輸入」していることになります。
個人でも企業での輸入する際には関税が発生するので、そのことを忘れないようにしましょう。
関税について詳細に計算することは慣れないとなかなか難しいと思います。
私も総額をざっくり計算する際は商品代金+送料の1.2倍の金額を見ています。
なので逆に考えて国内定価の7~8割程度の価格では国内で購入するのとあまり変わらないことになり、このあたりの価格で海外通販を利用するかどうか判断することになるかと思います。
※ショップの送料や商品の素材、個人輸入の場合は16,000円くらいまでは関税がかからないといったことも関わってくるため、いろんな要素を考えて検討することが大切になります。
慣れない場合は、送料・関税を含む総額を計算して購入時に支払うDDP(Delivered Duty Paid)の海外ショップを利用するのがよいと思います。
商品代金
海外ショップの価格表記は現地通貨で表記されている場合が多く、日本円に換算して計算する必要があります。
また、クレジットカードやPayPalで購入する場合は別途2~5%程度の為替手数料がかかります。
送料
ショップにより異なり、無料のショップもあれば4,000円以上かかるショップもあります。
合計〇〇円以上は送料無料や期間限定で送料無料といったキャンペーンを行っている場合もあるので、事前に利用するショップについて調べておくとお得に購入できるかもしれません。
関税
海外から商品を輸入する際にかかる税金ですが、実際には「関税」「消費税(内国消費税+地方消費税)」の二つがかかってきます。
関税は輸入する商品のカテゴリごとに税率が細かに決められており、詳細はこちらを確認する必要があります。
特に靴の購入は注意が必要です。靴の税率はもともと高く基本30%程度となっており、さらに革靴の場合は「30%又は4,300円/足のうちいずれか高い税率」とセール等で安く購入できたと思っても関税が非常に高くなってしまうということにもなりかねません。
手数料
海外から輸入することになるため、配送の際に税関を通過することになります。この手続きを配送業者が行ってくれることになるのですが、税関での手続き代行の手数料が発生します。
これは配送業者ごとに決まった金額になっており、
- 日本郵政:200円
- FedEx :500円
- DHL :1,000円
となっています。
商品を選ぶときに気を付けること ~カラー・サイズには注意が必要~
海外と日本では服のサイズ感が異なります。
ショップやブランドの公式HPでサイズ表のcm表記のサイズを確認しておくと日本のサイズ感と比較できるのでおすすめです。
また、海外ショップの商品ページにはモデルの方が着用している画像があることが多いので、ページ内のモデルの方の身長・胸囲等を探し、サイズ感を掴んでおくことも大切です。
カラーについては、どうしてもPCやディスプレイの環境によって色合いが異なって見えてしまいます。
また、ショップの撮影環境によっても違い出てしまうので、同じ商品をいろんなショップのサイトで探し、その画像を見比べてみることをおすすめします。
ただどうしても想像と色合いが違ってきてしまうことはあります。
それが許容できないのであれば、国内の実店舗で購入することをおすすめします。
注文してから商品が届くまでの時間
海外ショップのヘルプやインフォメーションを探し、配送にかかる期間を確認しましょう。
ただ、海外の配送業者は日本よりもずっとルーズです。
また、税関での手続きに時間がかかってしまう場合もあるので、記載されている期間や、注文後に連絡される予定到着日時より遅くなることは覚悟しておきましょう。
私も注文から到着まで1カ月以上かかったことがあります。
配送業者が提供している荷物のトラッキング情報を確認しつつ、気長に待つといいと思います。
ただ、あまりにも時間がかかっている場合はショップに問い合わせることも考えましょう。